女子プロレス「シードリング」の高橋奈七永(42)が、社長を務める同団体を年内で退団することが分かった。
高橋は退団の事実を明かした上で「実は2017年にうつ病になったんですよ。診断され、まさか自分がみたいな感じだったんですが、それから通院しながら付き合っている状態で。直接的な原因ではないんですが、足もボロボロだったりしてこのまま自分が団体の社長兼プレーヤーだとみんなに迷惑をかけちゃうなと思ったし、社長業と選手はハードだったので」と理由を説明した。
スターダムを退団した高橋は2015年8月、社長兼選手としてシードリングを旗揚げした。当時は選手は一人だったが、その後に世志琥、中島安里紗が加入し、一時はSareee(現WWEのサレイ)も在籍した。
高橋は先頭に立って団体をけん引し、16年12月にはミャンマーで世界一危険な格闘技「ラウェイ」に初挑戦。17年にも日本で2試合に参戦した。だがこのころから体に異変が生じていたという。
「プロレスのことが考えられなくなるかもしれないというのがあって、思考がまとまらないとか…。プロレスが大好きなのに、考えるのが嫌だなと思うこともあった。睡眠もちゃんと取れないこともあって」
診断結果はうつ病で、治療を続けながらリングに上がる日々が続いた。また歴戦のダメージにより体にも症状が出た。20年2月には「左変形性足関節症」の手術で長期離脱。プロレス界では症例がないと言われながらも、同年に12月に奇跡の復活を遂げた。だが今年10月には左足首のボルト除去、ならびに右ヒザの手術のため2か月の欠場に。今月29日の東京・後楽園ホールでの復帰を目指している。
来年以降は社長兼プレーヤーとして活動することは困難と判断し、復帰戦となる29日の後楽園大会がシードリングでのラストマッチになる。
1996年7月に全日本女子プロレスでデビューした高橋は、最後のWWWA世界シングル王者だった。その後はSUNやスターダムでも活躍。2010年度の東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」女子プロレス大賞を受賞した。
今後はフリーになる予定で「残されたプロレス人生だと思う。あと少しか分からないけど、あえてゴールを決めなくてもいいかなって」とした上で、自身が抜けた後のシードリングについては「ちょっとした風穴は開けられたかなとは思うけど、もっと大きな団体にしたかたっというのはあった。南月(たいよう取締役専務)を筆頭に高橋奈七永がいなくなってもやると決めたんだから、大丈夫だと思う」と語った。
女子プロ界はここにきて転換期を迎えている。アクトレスガールズは年内でのプロレス活動を終了し、先日はアイスリボンが年内での7選手の退団と1選手の契約変更を発表。東京女子プロレスからも来春に2選手が離脱する。高橋の退団は大きな波紋を呼びそうだ。
16日の東京・新木場1stRING大会では高橋が自らの口でファンに退団を報告する予定だ。ラストマッチとなる29日後楽園大会でビヨンドザシータッグ王者の高橋、松本浩代組は、真琴、朱崇花組の挑戦を受けることが決まっており、高橋は「絶対に防衛して、フリーとして上がるよと言いたい」と必勝を誓った。












