巨人が26日の広島戦(マツダ)に0―5で完封負けを喫し、再び借金「1」となった。一向に上向かない打線で今、最も心配の目が向けられているのが村田修一内野手(34)だ。復調の気配どころか、存在感すらなくなりつつある背番号25をめぐって、チーム内からはさまざまな声が上がっている。

 慢性的な貧打がまったく解消されないことに原辰徳監督(57)は「何か原因があるわけだから、そこを正していかないといけませんね」と語り、球場を後にした。

 そんな打線のなかでも気になるのが村田だ。打率2割3分、5本塁打という数字もさることながら、心配されているのはメンタル面だ。原監督の“非情采配”の名の下に、スタメン落ちや一時は8番まで下げられた打順降格は“経験済み”だが、チーム内から「さすがにあれはないんじゃないか」の声が上がったのは、このカード初戦にあたる24日の試合だった。

 9回、両軍無得点から待望の1点を奪い、なおも一死満塁で村田に回ってきたが、代打に告げられたのは実績でははるかに下の堂上。これには関係者からも「(高橋)由伸ならわかるが、堂上はないでしょ」の疑問の声が出たのはいうまでもない。

 原監督がここまで村田に非情なのはなぜなのか。「もちろん『打てない』こともあるでしょうが、監督が気にしていたのはうつむいたり、暗い表情を見せるなど、かつての“ふてぶてしさ”や威圧感がなくなってしまっている点のようです」(チームスタッフ)。今季、ナインに「野性味」を前面に出すことを要求している指揮官だけに、どっぷり落ち込んでしまっている村田の姿がはがゆいのかもしれない。

 一方でこんな指摘もある。「ひょっとして監督は村田が“ブチ切れ”るのを待っているんじゃないか。悔しさでバットを叩き折ったり、雄たけびを上げたり。むしろ感情を爆発してほしいんじゃないのか」

 こうしたアクションは捉え方によっては「造反」にもなりかねないが、原監督はそれも“織り込み済み”で、村田が感情を爆発させて這い上がるのを待っているのではという見方だ。

 この日は3打席目に内野安打こそあったものの、試合後もうつむいたままバスに乗り込んだ。かつてない苦境に立たされた背番号25が打棒を爆発させる日は来るのか。