女子プロレス「スターダム」の世IV虎(よしこ=21)が14日、東京・後楽園ホール大会で引退あいさつを行った。
セミファイナル終了後だった。入場テーマ曲に乗って黒いスーツ姿の世IV虎が姿を現すと、会場からは大歓声が湧き起こった。
約4か月ぶりにリングに立った世IV虎は大「世IV虎」コールの中、深々と頭を下げると「このたびはご迷惑、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。プロレスを嫌いになってやめるわけではありません。今の中途半端な気持ちで大好きなリングに上がることはできません。たくさんの方に応援していただいて幸せだったと改めて感じます。今日はセレモニーに参加するためではなく、お客さんにあいさつしたくて来ました」。
会場からは「辞めないで!」「スターダムにいる世IV虎が好きだ!」と引退を惜しむ声が響き渡った。
ところが、そこに紫雷イオ、岩谷麻優、はづき蓮王、渡辺桃、松本浩代がリングに登場し何か言いかけると、世IV虎は「話が違いますよ。(スターダム社長のロッシー)小川さん!」と困惑した表情に。そのまま微妙な空気が流れる中、「今までありがとうございました」と世IV虎は口にして、予定されていた10カウントゴングもなくリングを後にした。
スターダム旗揚げ戦となった2011年1月23日の東京・新木場1stRING大会でデビュー(対美闘陽子)した世IV虎は、元ヤンキーの経歴そのままのキャラで人気を博し、昨年8月にはワールド・オブ・スターダム王座を獲得した。だが、同王座の防衛戦として行われた2月22日の安川惡斗(あくと=28)との試合(後楽園)が凄惨マッチになり、安川の顔面を破壊。この試合は世間的な注目も集めてしまい、団体側から王座剥奪と無期限出場停止処分を科された。この騒動により現役を続行する気持ちがなくなり、5月31日付で引退することが発表された。
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