楽天・大久保博元監督(48)の意外なまでの冷静さに、周囲から「クールデーブ」との声が湧き起こっている。
まずは審判対策。オープン戦から大久保監督は審判に対し、細心の注意を払ってきた。試合前は笑顔で握手するのはもちろん抗議の際も冷静に努めている。例えば7日のソフトバンク戦。走者の藤田がアウトと宣告された併殺プレーを巡って、川口塁審の下へ走った。大久保監督は“激情型”のイメージがあるだけにベンチはひやひやしたが、判定を確認しただけですぐにベンチに戻った。
大久保監督は「抗議ではなくて確認。オープン戦から審判さんには『判定はそれでいいけど後で検証してください』とお願いしている」と明かす。試合後、審判団がビデオで検証し、間違っていたことが分かれば十分だという。感情的になって審判団に食ってかかり悪印象を持たれることは長いシーズンのマイナスになるとの考えだ。
また、ベンチワークも落ち着いている。延長10回、1―0でソフトバンクにサヨナラ勝ちした8日は代走を3人も使ってしまった敵将・工藤監督とは対照的に、楽天は先発メンバーのまま10回を迎え、一死満塁から岡島のサヨナラ犠飛が出た。「スタメンを信用しているから」と、バタバタせず動じない姿勢が本拠地初勝利を呼んだ。
ゲン担ぎの類いを一切しないところもクールだ。毎朝のジョギングコースも、前日の勝ち負けに関係なく常に同じコースを走る。「試合前に打てる手は打ってあるのでゲンを担ぐ必要はない」と泰然自若としている大久保監督に、心なしか名将の気配が漂ってきたと思うのは気のせいか…。
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