ドジャースの「種まき係」ことテオスカー・ヘルナンデス外野手(33)の〝深追い守備〟が痛い失点につながった。

 勝った方がワールドシリーズ優勝に王手をかけられるブルージェイズとの第5戦。ドジャースは先発したスネルが初回の先頭打者から2者連続被弾を喫し、わずか3球で2点を先制される苦しい立ち上がりを余儀なくされた。それでも3回に〝お祭り男〟キケ・ヘルナンデスが今年のポストシーズン1号となるソロで追撃。1―2と序盤で1点差に追い上げた。

 ところが、すぐさまブルージェイズに突き放された。相手先頭のバーショが放った右翼線際への当たりに対し、T・ヘルナンデスがスライディングキャッチを試みたが、無情にもグラブに収まらず、ボールは後方に転々…。捕球できれば一死無走者となる好プレーだったが、打球処理に時間がかかり、一気に無死三塁の大ピンチとなった。そして次打者のクレメントの中犠飛であっさり追加点を献上。1―3となり、再び2点差に突き放された。

 T・ヘルナンデスはムードメーカーでもある一方、これまでにも緩慢な守備や走塁も散見されてきた。NHKで解説を務めた元メジャーリーガーの田口壮氏(56)は「難しいところですね」と前置きした上で「(直接)捕れるんだったら突っ込んでもよかったんですけど、もうちょっと早く判断して諦めてシングルヒットで止められなかったかなあと。ちょっと(打球の)後ろに回り込んでというところですね。三塁まで行かせてしまったのはちょっともったいなかったなと思いますね」と苦言も呈した。

 もちろん「いずれにしても一生懸命やっているんで仕方ない部分もあるんですよね」と話したように全力プレーの中で生まれた失点。ただ、同時に追い上げた直後の痛恨失点となった。