ドジャース・大谷翔平投手(31)が2024年世界一をともに祝った「テキーラ旧友」が、再びLAのマウンドに立つかもしれない。ポストシーズンで敗退したタイガースのジャック・フラーティ投手(30)が、今オフの去就を巡って注目を集め始めている。2年総額3500万ドル(約53億3000万円)の契約には今季終了後の選手オプションがあり、破棄(オプトアウト)すればFA市場に出る見込み。「タイガースは残留を望むが、ドジャース復帰の可能性も」とささやかれ、米球界がざわついている。
フラーティは短期間ながらもドジャーブルーのユニホームを身にまとい、LAの地で鮮烈なインパクトを残している。昨年7月にタイガースからトレードでドジャースへ移籍。同年のワールドシリーズではドジャースの一員として開幕投手を務め、大谷やグラスノーらとともに4年ぶりの世界一に貢献した。その後、今年2月にタイガースへUターン移籍し、2年契約を締結。復帰1年目となった今年のレギュラーシーズンでは31先発で防御率4・64と波があったが、依然としてリーグ有数の先発投手として評価は高い。
契約内容を報じたMLB公式サイト「MLB・com」のマーク・ファインサンド記者によると、フラーティは今季15試合以上の先発登板ノルマをクリアしたことから、翌25年のオプション年俸は1000万ドル(約15億2000万円)から2000万ドル(約30億4000万円)に自動昇給。一方で今季終了後に選手オプションとしてオプトアウトの権利も条項に含まれており、フラーティ側には長期安定を求めて複数年契約を狙う動きも見られ、FA市場での再評価も模索しているという。
米専門局「MLBネットワーク」のジョン・モロシ記者も、フラーティについて26年のプレーヤーオプションを行使するか否か決めていないと自身のXで伝えている。
そんな中、浮上しているのが「ドジャース復帰説」だ。今季中盤までケガ人続出で先発ローテ確保に四苦八苦させられた経緯もあり、先発メンバーの再編を視野に入れるドジャースでは経験豊富な右腕の補強が検討されており、フラーティの名前も水面下で挙がっているという。
そして何よりフラーティが注目を集めるのが「テキーラの旧友」としての大谷との関係だ。昨季世界一達成時のLA優勝パレードではフラーティが大谷にテキーラの瓶を差し出し、ラッパ飲みさせる姿がSNSで拡散。地元メディアの取材に対してフラーティが「説得に時間がかかったけど、最後には飲んだ」と明かし、ドジャースファンの間で〝伝説の一幕〟となったのは記憶に新しい。
タイガースはチーム再建途上で投資余力に限界があり、フラーティのオプトアウトが現実味を帯びるシナリオも十分。フラーティは「基本的にデトロイトを離れたくない」と語っているが、昨季も同様の言葉を発しながらドジャースを退団した〝前歴〟がある。古巣のドジャースを含めた複数球団の動向が注目されるところだ。
大谷は17日(同18日)に行われたブルワーズとのア・リーグ優勝決定シリーズ第4戦で投打二刀流として10奪三振&3本塁打の大記録をつくり、チームを2年連続のワールドシリーズ進出へと導いたばかり。その活躍ぶりをテレビ観戦したトランプ米大統領が20日(同21日)にホワイトハウスで行われたイベントで「今まで見た中で最高の投手の1人であり、最高の打者の1人だ」と述べ、大谷を称賛したことも大きな話題となっている。
そんな大谷とフラーティの「テキーラ兄弟」が同じユニホームを身にまとい、ロサンゼルスで再会する日が来るのか。今オフ、ホットなストーブリーグの火種となりそうな予感が漂う。











