リーグ2連覇を決めたソフトバンクは、28日の西武戦(ベルーナ)に4―1で逆転勝ちを収めて5連勝を飾った。貯金は今季最多を更新する「34」。優勝翌日も鷹の強さが凝縮された試合となった。
前夜にナインがビールかけ、取材対応を終えた頃には時計の針はとっくに日付を越えていた。9連戦最終戦という日程も相まって選手にとってはハードな条件。スタメンは全員20代とフレッシュな面々が顔をそろえた。
その若鷹が躍動した。今季10勝を挙げている隅田を相手に14三振を喫しながら、11安打を浴びせて4点を奪った。リーグ優勝決定後に王貞治球団会長(85)が「(今年は)戦力が横にすごく広がった。今後に期待の持てるチームになった」と語った通り、戦力層の厚さを示した試合となった。
中でもひと際存在感を放ったのが「7番・中堅」で先発出場した佐藤直樹外野手(27)だ。3回に直球を捉えて先制の起点となる三塁打を放つと5、7回にも安打を記録して猛打賞。そして極め付きは8回、隅田の132球目の真っすぐを左翼席まで運び、4打数4安打と大暴れした。
2019年ドラフト1位で入団した背番号30の身体能力は誰もが認めるところ。今季は王会長が〝秘蔵っ子〟として目をかけて打撃指導を行っており、直近も連日練習中に話をする姿があった。会長から受けた助言は「真っすぐをしっかり打ちなさい」というシンプルなもの。佐藤直は「真っすぐに空振りすることが多かったので、真っすぐをどうやって前に飛ばすかを考えて練習していた。会長もずっと気にかけてくれました」と原点に立ち返った。
この日対戦した隅田には試合前時点で8打数無安打5三振。試合前は「今日も終わったなと思った」と自信なさげだったが「真っすぐを仕留められた分、余裕ができて4安打につながった」と助言を生かしてアピールに成功した。
昨年届かなかった日本一に向けて進むメンバー選考。鷹の戦力幅は今後も広がりそうだ。












