第107回全国高校野球選手権大会の第7日第3試合(12日、甲子園)は、尽誠学園(香川)が東大阪大柏原に3―0で完封勝ちし、3回戦に駒を進めた。
先発で4番を務めるエース・広瀬賢汰投手(3年)が、108球を投げて6安打完封。9回二死一塁から6番・英賀(3年)を125キロのスライダーで投ゴロに仕留めて試合を締め、白い歯をのぞかせた。試合後は「変化球を低めに集めて投げることができました。人もたくさん入っていて、ワクワクして楽しかったです」と大粒の汗を拭った。
打っては5回に木下(3年)、広瀬の適時打が飛び出し、3点を先取。守備でも無失策と安定したプレーを披露した。西村太監督(46)は、「エースを中心に守りのチームとしてやってきた。やってきた練習を出し切れたのが大きかった」と目を細めた。
23年ぶりの甲子園初戦勝利の裏には〝慶応流ベタ褒め大会〟があった。西村監督が、2023年の第105回大会で107年ぶりの全国制覇を果たした慶応ナインも取り組んでいた「木鶏会(もっけいかい)」を導入し、月に1度開催されている。
初戦に向けた最後の木鶏会は宿舎の食事会場で行われ、相手の良い部分に目を向ける〝美点凝視〟の精神で、お互いを褒め合ったという。
尽誠ナインたちは「いつも笑顔で周りに優しくしているところがいい」「(地方大会で)記録員だった時に、役割を全うしていたところがよかった」「ボールボーイでもシートバッティングの時に声を出していたのがよかった」との声が飛び交ったと明かす。そんな木鶏会の効果について、あるナインは「褒められるとうれしいですし。お互いのことをよく知れて、理解することができますし、チームが1つになれると思います」と力説した。
ナイン同士でヨイショし合い、結束力を高める尽誠ナインが悲願の甲子園初優勝を目指す。












