巨人が23日のヤクルト戦(東京ドーム)に5―0で快勝し3連勝。試合後の監督会見では阿部慎之助監督(46)が好守で躍動した甲斐拓也捕手(32)を呼び出し〝サプライズ会見〟が行われた。

 投打でかみ合った勝利となった。まずは先発の赤星が序盤からテンポのいい投球でアウトを重ねると、4回には甲斐の先制適時打を含む一挙4得点で主導権を奪取。6回にも増田陸の適時打で1点を追加すると、援護点を受けた赤星は9回116球を投げ切り、自身初完投&完封勝利となる3勝目を挙げた。

 試合後には異例の光景が広がった。通常は試合終了直後に監督が会見場に現れて取材に応じるのがお決まりとなっているが、指揮官は「今日は赤星が素晴らしい投球だったので、それをリードした甲斐君に聞いたほうがいいと思いますので、呼んできました」とだけ言い残して会見場を去ると、代わって現れたのはプロテクターをつけ大粒の汗を流したままの正捕手・甲斐拓也捕手だ。
 
 史上初の珍事に、戸惑った表情のままインタビュアーにマイクを向けられた甲斐は「史上初…そう、僕も初めてのことなので…」と苦笑い。それでも好リードで導いた赤星について問われると「本当に完封という形で、1人でよく投げてくれたなという風に思いますし。ただ、赤星の力を考えれば、もっともっと目指すべきところがあると思うので、僕は今日の試合に満足せずにね、もっといい投手になってほしいなと思うんですけど」と、監督さながらの100点回答で応えた。

 なお、今回の珍指令は試合直後のハイタッチ中に言われた模様で「何のことかなと思って。『監督、どういうことですか』て聞いたら『俺の代わりに今日は行ってくれ』と。もう何が何だか分からないですけど(笑い)。一度断ったんですけど、連れてこられました」と、甲斐〝監督代行〟はドタバタな舞台裏を明かした。