10年以上もメジャーのマウンドに立っていない35歳の無名ロートル右腕が、名門のヤンキースで開幕ロースター入りする可能性が出てきた。12月にヤンキースとマイナー契約を結んだベネズエラ出身のウィルキング・ロドリゲス投手で、招待選手として参加している春季キャンプで結果を残している。

 ロドリゲスは2007年にデビルレイズ(現レイズ)と契約。2014年6月にロイヤルズでメジャーデビューを果たしたが、2試合にリリーフ登板したものの1週間でマイナー降格。それ以降はメジャーの舞台に立てず、メジャー成績は計2回を投げ無失点、被安打1、奪三振1の防御率0・00となっている。

 その後はメキシコ、ベネズエラ、イタリアなどを渡り歩き、たどり着いたヤンキースでは3月2日(日本時間3日)のブレーブス戦に初登板。失策がらみで5失点したものの、それ以降は計4回1/3を投げて1失点しか許さず、防御率3・86とまずまずの成績を残している。

 ヤンキースはエースのゲリット・コール投手(34)がトミー・ジョン手術を受けるためシーズン全休が決まり、昨季のア・リーグ新人王、ルイス・ギル投手(26)も肩の筋の損傷で少なくとも3か月離脱する見込み。投手陣は開幕前から火の車となっており、ロドリゲスにもチャンスはありそうだ。地元紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者によると、ヤンキースの関係者が開幕戦のブルペン陣にロドリゲスの名前を「候補リスト」に含めたという。

 米メディアによれば、ロドリゲスが3月27日(同28日)のブルワーズとの開幕戦に出場すれば3947日のブランクとなり、MLB史上最長ブランクのトップ10にランクインする。35歳右腕がアメリカンドリームをつかむか、見ものだ。