【アリゾナ州メサ14日(日本時間15日)発】カブスの今永昇太投手(30)がキャンプインし、新天地での新たな一歩を踏み出した。

今永は練習中に会話する場面も(ロイター=USA TODAY Sports)
今永は練習中に会話する場面も(ロイター=USA TODAY Sports)

 午前11時過ぎからサブグラウンドでキャッチボールを開始すると、15分後には隣接するブルペンに移動。そのままチームの正捕手・ゴームズ相手に直球、変化球を交えて計31球を投げ込み仕上がりの良さをアピールした。

 初日を終えた今永はこの日の感想を聞かれると「いつもは2月1日にキャンプインしていたので不思議な感覚ではあったんですけど。でも無事(初日を)健康的に終われて良かったです。(周囲の)みんなもすごく話しかけてくれたりとかしてくれたので。感謝しています」と満面の笑み。

 前日には今季から就任したカウンセル監督とも会話をしたそうで「(監督からは)『ここではルーキーだがこんなことができる、あんなことできる、というようなアピールをする必要はない。自分の思うようにやってくれ』と言われたので。本当に心強くなりましたし、これからは自分を見失わずにやりたいと思います」と指揮官の温かい心遣いに素直に感謝の意を示した。

 渡米前までは少なからず異国での食生活や環境に不安を感じていた。だが、現地到着後にはそんな不安は一掃。今では世界最高峰の舞台で戦える喜びをかみしめているという。

「ここ数日で『何が不安だったっけ』ということを忘れさせてくれるぐらい素晴らしいカブスの施設だったりとかがありますから。今では『何を悩んでいたんだろう』っていうのはあります。(不安要素だった)食事面もほぼ毎日自炊をしていますし。自炊って言っても鍋作ったりなんですけど、一緒に帯同しているトレーナーさんとかに野菜を切ってもらったりとかして。毎日鍋さえしておけば…何とか栄養も補えますからね(笑い)」

 すでにこの日ブルペンで投球を受けたゴームズとは通訳に頼らず自ら英語で会話。「彼は本当にファニーガイ(面白い男)と聞いているから。彼がどんな感じなのか今後見ていく必要があるね」と女房役から興味を示され、「リップサービスですよ」と照れ笑いを浮かべた。

「やはり自分の力で何とかするっていうのがこの国にアジャスト(適応)していくには一番大事だと思う。誰でも彼でも頼るのは自分としては良くないと思うので。何とか一人で頑張っていきたいと思います」

 キャンプイン初日にあらためて異国での厳しい戦いに覚悟を決めた。この調子なら…、30歳のオールドルーキーがメジャーの舞台を席巻する日も近い。