全仏オープン(30日開幕)の「会見ボイコット問題」に揺れる女子テニス世界ランク2位の大坂なおみ(23=日清食品)が、全仏サイドへ送った発言の真意を釈明するメールが公開され、世界で波紋を広げている。

 米誌「スポーツ・イラストレイテッド」のテニス記者ジョン・ワーセイム氏は28日、自身のツイッターで、大坂が全仏側に送ったというメールを公開した。大坂は大会主催者の開催努力に感謝の気持ちを述べた上で、会見拒否発言の真意について説明している。

「これは、100%、全仏やメディアメンバーに反対するものではありません。このスタンスは、選手がメンタルヘルスに苦しんでいる時に、会見に強制的に出るよう要求するシステムに反対するものです。私はそれが古風で改革を必要としていると思っています。この大会の後、私はツアーと運営団体と協力して、システムを変更するために妥協する最善の方法を見つけたいと思います」と記している。また、今回の発言が全仏期間になったことは全くの偶然であり、全仏に対し、リスペクトしていると伝えている。

 オーストラリア「ヤフー」は「大坂のメールで、騒動にさらにひとひねりが加わった」と報道。メールの送り先で大会を主催するフランステニス連盟のジル・モレトン会長が「記者の方々にとっても、彼女個人にとっても、そしてテニス界にとっても非常に残念なこと。これはひどい間違い。受け入れられない」と非難するコメントを掲載している。