男子テニスのドバイ選手権シングルス3回戦)17日=日本時間18日、UAE・ドバイ)で、世界ランキング41位の錦織圭(31=日清食品)が世界59位のアリアス・ベデネ(31=スロベニア)に6―4、6―4で勝利し、ベスト8進出を果たした。

 ストレート勝ちのスコアとは裏腹に、内容的には僅差の戦いだった。得意のバックのダウンザラインを決めて勝利した瞬間、天を仰いでホッと一息ついたシーンが激戦を物語っていた。

 第1セットは最初のゲームをいきなりブレーク。その後は互いにキープする展開となったが、サーブが安定した錦織は崩れることなく、このセットを奪った。

 第2セットもがっぷり四つのまま進んだが、第9ゲームで相手のダブルフォールトにも助けられてブレーク。続く第10ゲームのサービングフォーザマッチ(キープすれば勝利)を制し、激戦に終止符を打った。

 この日はサービスエース9本が光り、ダブルフォールトはゼロ。ミスも少ない安定したテニスだった。

 試合後のオンコートインタビューでは「ベデネも良くてタフな戦いだったが、積極的に攻めて集中力を高めて戦った。今日はいいテニスができてハッピー」と英語でスピーチ。また、男子ダブルス元世界1位のマックス・ミルヌイ・コーチ(43)とのコミュニケーションも抜群で「彼を信頼している。試合後も話し合っている」と話した。