涙があふれ出た。競泳の国際大会日本代表選手選考会最終日(5日、東京辰巳国際水泳場)、女子200メートル平泳ぎ決勝が行われ、今井月(21=東京ドーム)が2分24秒40で優勝を果たした。

 2016年リオデジャネイロ五輪は15歳で代表入り。17年世界選手権200メートル個人メドレーで5位入賞を果たしたものの、その後は思うような結果が残せず、昨夏の東京五輪は代表入りを逃した。自分のふがいなさから、レース後に大粒の涙を流したこともある。

 それでも、決して諦めなかった。練習拠点を東京ドームに移し、飯塚正雄コーチのもとで「すごい練習がキツくて、本当にぶっつぶれている」というが「周りの選手もがんばっているし、自分が決めた道だったので、とにかく頑張らないと思った」と地道に努力を積み重ねてきた。

 世界選手権(6~7月、ブダペスト)の派遣標準記録は突破できなかった。「100を折り返した時にいい感じだと分かっていたが、最後の50がキツくて体が動かなくなりそうなくらいしんどかった。タッチしてタイムを見た時は悔しかった」と唇をかんだ一方で、確かな手応えをつかんだ。「日本選手権でもう少しいいタイムを狙って、アジア大会があるかもしれないので、そこに向かって強くなっていきたい」と気合十分。ついに今井の復活劇が幕を開けた。