サウジアラビア政府系資本が支援する超高額賞金の新ツアー「LIV招待」に参戦している2018年「マスターズ」王者のパトリック・リード(32)が、名誉毀損で7億5000万ドル(約1000億円)を求める訴訟を起こした。

 訴えた相手は、ゴルフアナリストのブランデル・シャンブル氏と「ゴルフチャンネル」。23歳から批判の対象にされたと主張するリードは、コース内でヤジられることがほかの選手より著しく多いことで知られるが、それはシャンブル氏がテレビ中継で視聴者を扇動したことも要因だとした。

 同氏は2019年の「ヒーロー・ワールド・チャレンジ」と21年の「ファーマーズ・インシュアランス・オープン」におけるリードの疑わしい行動についても猛批判していた。さらに同氏のリード批判によって複数の数百万ドルのスポンサー契約を失ったとしている。

 また米ツアーおよび同ツアーのコミッショナーを務めるジェイ・モナハン氏、欧州ツアー(DPワールドツアー)および同ツアーのCEOを務めるキース・ペリー氏、複数の米ツアー選手も訴えた。

 その一方でリードは今月はじめにフィル・ミケルソン(米国)らが米ツアー相手に資格停止処分撤回などを求めて訴訟を起こしたメンバーには入っていない。