男子ゴルフのフィル・ミケルソン(52)やブライソン・デシャンボー(28=ともに米国)らサウジアラビア政府系資本が支援する超高額賞金の新ツアー「LIV招待」に参戦している11人が、米ツアー相手に訴訟を起こした中、選手から疑問の声が上がった。

 米ツアーは、新ツアー参戦選手をすぐさまメンバー資格停止処分としたが、この取り消しなどを求めている。この動きに対し、2008年「全米オープン」で91ホールの激闘の末、タイガーウッズに敗れ、2位に終わったことでも知られるロッコ・ミーディエート(59=ともに米国)が、米ラジオ局「シリウスXM」の番組で持論を展開した。

「これをやっている人が、いかに愚かなことかを理解してくれればいいんだけどね。僕らのツアーがダメで、君が去ったのなら、君は何のために戻ってきたいんだ? 理解できないよ。僕らのツアーでプレーしたくないのであれば、いつでも出て行けばいい。ただ戻ってくることはできない。それがあるべき姿だ」

 また、米ツアーを主戦とするジョエル・ダーメン(34=米国)は自身のツイッターで「私は誰がLIVに行くかを問題にしていない。ただ、彼らがカムバックしてプレーしたいと思うことこそが問題だ。向こうの芝生が青々としているならば、なぜ戻ってきたいと思うのだろうか」と疑問を投げかけた。

 さらに今週開催の米ツアー「ウィンダム選手権」の会場では、ウィル・ザラトリスやケビン・キスナー(ともに米国)らも批判的な意見を口にした。新ツアー組の復帰願望によって対立はますます深まるばかりだ。