何とか踏みとどまった。ゴルフの国内男子ツアー「ミズノオープン」3日目(28日、岡山・JFE瀬戸内海GC=パー72)、アンソニー・クウェイル(27=オーストラリア)が69で回り通算12アンダーで単独首位に浮上する中、石川遼(30=CACIО)は3バーディー、3ボギーと72で回り、通算6アンダーの7位で最終日に臨む。

 石川はスコアを2つ落として迎えた17番パー4の第2打で約3メートルにつけてバーディーを奪うと、18番パー5はバンカーからピン横約1メートルに寄せる絶妙なアプローチで連続バーディー。72とし、首位と6打差、2位勢とは2打差でホールアウト。石川は「後半は苦しかった。最後までずるずるいかなかったのは良かった」と振り返った。

 大きな刺激になったのは同組でラウンドしたベテランで過去5回の賞金王に輝いた片山晋呉(49=イーグルポイントGC)だった。この日は各選手が強風に苦戦する中、70のラウンドで通算8アンダーの2位に浮上。石川も「非常に勉強になる」と語っていた。

 石川は2019年12月の「日本シリーズJTカップ」以来約2年半ぶりとなるツアー通算18勝目とともに、上位4人が獲得できる7月の海外メジャー「全英オープン」(スコットランド)の出場権を狙える位置に踏みとどまっており、最終日の奮闘が期待される。