ワリエワ、トルソワ…フィギュア〝最強軍団〟が国籍変更か ロシア重鎮コーチが示唆

2022年03月08日 11時10分

左からワリエワ、トルソワ(東スポWeb)
左からワリエワ、トルソワ(東スポWeb)

 ロシアが〝ウルトラC作戦〟か。ウクライナ侵攻で世界のスポーツ界から除外措置を取られているロシアのアスリートが次々と「国籍変更」するかもしれない。

 ロシアメディア「sports.ru」によると、重鎮として知られるロシア人コーチのアレクサンドル・ズーリン氏(58)は「状況は実に複雑で、予測することは非常に困難だ」とした上で「フィギュアスケートなどで大量移籍は否定できない」と話している。

 現在、多くの競技団体は国際大会でロシア、ベラルーシの選手を除外。すでに多方面へ影響を及ぼしており、実際に自転車ロードレースのロシア代表のパベル・シヴァコフは正式にフランス代表に〝国籍変更〟している。このままロシア勢が国際大会から締め出されれば、最強軍団と言われるフィギュアのロシア勢が他国へ移籍せざるを得ないというのだ。

 女子シングルでは北京五輪金メダルのアンナ・シェルバコワ、銀メダルのアレクサンドラ・トルソワ、4位のカミラ・ワリエワら実力者が幅を利かせ、毎年のようにジュニアからスーパールーキーが現れている。すでに世界選手権(23日開幕、フランス・モンペリエ)の参加を拒否され、来季以降も活躍の場が失われる可能性もある。ズーリン氏は、選手個々の将来を見据えた上で「大量移籍」の可能性を示唆している。

 また、フィギュア界のみならず、他競技でも同様の選択をするアスリートが出てきても不思議ではない。ズーリン氏は「スポーツに一生を捧げ、トレーニングと準備をしてパフォーマンスしてきた人たちが、国際連盟から『世界大会に参加する資格はない』『1、2シーズンも欠場することになる』と言われる。誰もが今後も祖国の国旗、国歌のもとで演技したいと願っているはずだ」と指摘した上で「フィギュアスケーターに限らず、すべてのスポーツマンが、自分の欲望や思いで決めなければならないのだ」と持論を展開している。

 一方、ズーリン氏は世界中から批判を浴びる現状について「多くの国際スポーツ連盟の動きは底知れぬものがある。とても不快だ」「西側諸国はロシアのスポーツをおとしめるため、あらゆる手段を講じるだろうから私は驚かない」などと反発。最後は「すべてが解決して、チームを変える理由がなくなることを願っている」と締めくくっている。

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