苦渋の決断を強いられた。国際スケート連盟(ISU)は17日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」による日本政府の渡航制限で延期となっていたフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルを中止すると発表。2季連続でコロナ禍の災難に巻き込まれてしまった。

 ISU側はシーズン終盤に同大会を延期するべく、さまざまな可能性を模索。GPシリーズ6戦の開催国に同大会の実施を呼びかけたが、打開策を見つけることができなかった。ISUは「今シーズンの開催が中止になったことは残念ですが、ISUのメンバーの努力と協力に感謝します」などとコメントした。

 今大会では日本勢の活躍も期待されており、ペアの三浦璃来&木原龍一組(木下グループ)、男子の鍵山優真(オリエンタルバイオ・星槎)、宇野昌磨(トヨタ自動車)、女子の坂本花織(シスメックス)が出場予定だった。