猛アタックが実った形となった。フィギュアスケート男子で来冬の北京五輪代表入りが期待される鍵山優真(18=オリエンタルバイオ・星槎)が来春、中京大へ進学する意向であることが9日までに判明。2010年バンクーバー五輪女子銀メダルの浅田真央さんらを輩出した名門で己を磨く。

 関係者によると、中京大で練習をする18年平昌五輪男子銀メダルの宇野昌磨(23=トヨタ自動車)の存在と学内に通年使用が可能なリンクがあることから決断。さらに、鍵山を知る別の関係者は「2大会連続で五輪に出場した鍵山くんのお父さん(正和さん)は愛知県出身。だから中京大とトヨタ自動車が熱心に勧誘していたみたいですよ」と明かす。

 以前は中京大を拠点に愛知県勢が活躍するケースが多かったものの、近年は関西圏に愛知県勢が流出する事態も発生。鍵山は神奈川・横浜市出身だが、中京大を拠点に愛知県と縁のある選手に活躍してほしいとの強い思いがあったという。

 昨季の世界選手権で銀メダルを獲得して脚光を浴びた鍵山は、今季グランプリシリーズで2連勝。現在は北京五輪最終選考会を兼ねた全日本選手権(23~26日、さいたまスーパーアリーナ)に向けて、練習に励んでいる。