マラソン中の〝談笑〟がアダ? 2人を抜き去った星岳が初マラソンV「冷静に対応できた」

2022年02月27日 12時42分

笑顔で言葉を交わす山下一貴(左)と浦野雄平(中)。右は優勝した星岳(代表撮影)
笑顔で言葉を交わす山下一貴(左)と浦野雄平(中)。右は優勝した星岳(代表撮影)

 大阪マラソン・びわ湖毎日マラソン統合大会(大阪府庁前~大阪城公園)が27日に行われ、初マラソンの星岳(コニカミノルタ)が2時間7分31秒で優勝を飾った。

 レース中には珍しいシーンもあった。優勝争いが激化する36キロ過ぎ、先頭争いを繰り広げる山下一貴(三菱重工)と浦野雄平(富士通)が会話を交わし、2人は白い歯を見せて笑い合った。中継したNHK総合の実況も「笑っていますね」と驚き、SNSでも「トップ2人笑ってる」「こんなん初めて見た」と話題となった。
 
 だが、その直後に2人の後方にいた星が仕掛けた。談笑した両者の後ろでしっかりと力をためていたのだ。スパートに成功した星はそのままトップを堅守してゴール。山下は2位、浦野は3位となった。

 レース後、2位の山下は談話の中で「浦野選手が後ろで余裕がありそうなので〝前を引っ張ってくれ〟と声をかけた」と明かし、優勝した星は「一気に仕掛けるのではなく、徐々にペースを上げていければと思っていたので、思ったようにレースを進められて良かったです」と勝因を語った。談笑した2人を前に見ていた場面を「後ろに下がって引っ張ってもらう形で少し回復できればと思って冷静に対応できたと思います」と振り返った。

 一方、解説を務めた金哲彦プロランニングコーチは「3人に絞られて、浦野選手と山下選手がちょっと笑って話をする余裕を見せたシーンの時に後ろに控えてましたよね。あの時に力をうまく蓄えられたのではないか。そこが初マラソンで判断できたというのが将来、楽しみなクレバーな選手」と絶賛した。

関連タグ: