【中国・北京発「支局便り」】人気者を追跡せよ――。北京五輪のパンダをモチーフにした公式マスコット「ビンドゥンドゥン」が、北京市内のメインメディアセンター(MMC)に出現した。今大会、関連グッズが入手困難になるほど人気を集めるマスコットの行方を追っていたところ、記者が行動スケジュールをキャッチ。急な予定変更で事態は思わぬ展開を迎えたが…。〝大会の顔〟と対面するまでの一部始終をリポートする。
今大会の序盤、デスクから記者に〝特命〟が下された。競技のことかと思いきや、その内容は「話題になっている『ビンドゥンドゥン』を取材せよ」だった。
パンダをモチーフにした大会の公式マスコットは、関連グッズを求めてショップに長蛇の列ができるほど大人気。また、会場に姿を見せるだけでなく、フィギュアスケートの羽生結弦が挑戦したクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)にトライするなど、体を張ったパフォーマンスがネット上で大きな話題になった。
そのビンドゥンドゥンに、どうすれば会えるのか…。大会組織委員会のスタッフに確認してみたところ「私には分からない」「会場に行けば会えるのでは?」と有力な情報は得られずじまい。そこで、すでに何度か目撃されているMMCで情報収集していると、関係者から「12時 地下2階 ボランティアルーム」と書かれたメモを手渡された。
「ボランティアをねぎらいにやって来るのだろうか」などと考えながら時間に合わせて向かったが、姿を現す気配がない。情報提供者に再確認したところ「急きょ予定が変わったようだ。1階の記者会見場付近に行ってみてくれ! ミスター・バッハの予定に合わせて動くみたいだ」。どうやら定例会見に出席したIOCのトーマス・バッハ会長と行動をともにしているらしい。
バッハ会長が会見場から出てくると、組織委のボランティアやスタッフらがバッハ会長を囲んで歌やダンスを披露。さらに記念品のバッジを交換するなど交流会が始まった。そこへ満を持してビンドゥンドゥンも登場! ついに〝本物〟の姿を見ることができた。
記者もビンドゥンドゥンに接近してみたが、感想は…デカい。身長は2メートル以上、幅も大人2~3人分はある。周囲を覆っている「氷でできた透明の宇宙服」を触ってみると、弾力があって思ったよりも頑丈そうだった。
その人気者は先日、中国メディアが選手へインタビュー中に男性の声でしゃべり出し、声の主が着ぐるみから出てくるハプニングがあった。これが中国で批判を浴びたせいか、ビンドゥンドゥンに話しかけても反応はなし。最後は関係者に連れられて「中国聯合通信(チャイナ・ユニコム)」のブースの奥へと静かに消えていった…。












