東京・晴海の東京五輪選手村から新型コロナウイルス感染者が確認され、海外でも大きく波紋を広げている。

 17日、滞在する選手2人からの新型コロナウイルス陽性者が確認された。16日に大会組織委員会が陽性と発表した大会関係者1人と同じ国の同じ競技だという。また、18日には南アフリカのサッカー代表選手2人とビデオアナリスト1人が陽性とロイター通信が報道。先に発覚した3人と同一かは明らかになっていないが「安全安心」と言われたバブルのもろさが露呈したのは間違いない。

 海外でも各メディアが大々的に報じた。米「TMZ」は選手村からコロナ陽性者を出し、選手村の外では抗議活動が行われる東京の混乱を報道。「懸念されるのは日本の人口の30%未満しか予防接種を受けていないこと。大会は23日に開幕する。そして、世界中から約1万1000人の選手が選手村に住む」と、さらなる混乱を予想。「大会がスーパースプレッダーイベントになる恐怖が非常に現実的になった」と指摘した。

 これまでも専門家たちが口をそろえて予測してきたウイルス超拡散イベント化。世界中が心配している。