「ホスト国でこれはない」丸川珠代五輪相〝一次的免疫〟発言で無知ぶり世界へ

2021年07月01日 05時15分

丸川珠代五輪相(ロイター)

 何かと物議を醸す発言を繰り返している丸川珠代五輪相(50)の〝無知ぶり〟に医療関係者が激怒だ。先月29日の定例会見で、東京五輪・パラリンピックのボランティアなど約7万人を対象とするワクチン接種について「2回目の接種が大会までに間に合わないのでは」との質問に「1回目の接種でまず一次的な免疫をつけていただく」とコメントし、大きな波紋を呼んだ。

 ナビタスクリニックの理事長で感染症に詳しい久住英二医師も「正確な数値は何とも言えないが、米ファイザー社のワクチンを2回打ち終わってから2週間以上たっている場合の感染予防効果は約79%。でも1回接種の場合は3~4割ぐらいまで落ちる。ただ、重症化のリスクは下がると思うし、死亡するリスクも1回打つとだいぶ減ると思う」との見解を示す一方で、丸川発言は世界の流れに逆行しているとした。

 実際、英国では多くの国民にワクチンを1回接種させる政策を取り、通常株では一定の感染予防効果を得られていたが、変異株流行後は感染者が急増する事態となり、方針を変更。

 久住医師は「ワクチンを1回接種して得られる抗体レベルでは(変異株を)防ぎ切れないという事実に基づいて、なるべく早く国民に2回目を打ってもらおうというふうに切り替えた」と説明。世界的にも同様の動きが進んでおり「今、世界で1回接種でいいなんて言ってる人はいない」と指摘した。
 
 それだけに「とりあえずワクチンをまず1回打てばいいというような話を五輪が差し迫っている中で、五輪ホスト国の担当大臣が言うっていうのは、驚くしかないね」と憤る。

 本番まで残された時間はわずか。トップがこのありさまでは、開催したいがための「安心・安全」を連呼する資格はないだろう。

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