バレーボール男子の東京五輪テストイベントが2日、東京五輪の会場となる有明アリーナで行われ、日本は中国に3―1で勝利を収めた。

 前日の中国戦ではフルセットの激闘の末、白星を手にした日本。勢いそのままに第1セットを25―20で先取すると、第2セットもチーム最年少の高橋藍(らん、19=日体大)がスパイクで得点を重ね、25―20で奪った。

 第3セットは中国の反撃に遭い、21―25で失ったが、第4セットは後半に突き放し、25―20で奪取。中国相手に連勝を飾った。

 試合後、高橋は「自分自身がコートの中に入ってやることはチームのリズムをつくること。リズムをつくれたので、勝利につながった」と振り返った上で「課題が見つかったので、課題を東京五輪に向けて克服して、メンバーに入れるように力を磨きたい」と高みを見据えた。

 中垣内祐一監督(53)も「いきなり2セット目のスタートから高橋の連続スパイクで得点を重ねたが、ちょっといい意味でびっくりするようなスタートだった」と高評価を下す逸材。悲願のメダルへ獲得、頼もしい存在がまた一人、現れた。