円安加速の元凶はアベノミクス説 秋にはさらなる値上げか

2022年07月25日 12時19分

秋にはさらなる値上げとなってしまうのか(東スポWeb)
秋にはさらなる値上げとなってしまうのか(東スポWeb)

 円安が止まらない。今週の円相場は1ドル=135~139円台で推移するとの見方がある。

 円安の一因は日銀の黒田東彦総裁発言。21日の会見で、大規模な金融緩和を維持する方針を説明すると、日米の金利差が縮まないことを意識した円売りドル買いが進み、1ドル=138円台後半の場面も。市場では「日銀が円安を止めるために緩和姿勢を変えることはない、というスタンスが確認された」(外為ブローカー)との声があった。ロシアによるウクライナ侵攻でエネルギー価格が上昇して電気代や物流費などが高騰。さらに原材料費も上昇しているところへ急激な円安が重なり、消費者に身近な食品では年内に1万品以上の値上げが見込まれる。これ以上の円安進行はさらなる物価上昇を招くだけに、国民生活への悪影響は拡大するばかりだ。

 一部で“岸田インフレ”とも呼ばれる現在の物価高に急激な円安が影響していることは明らかだが、もとをたどれば「元凶はアベノミクスにある」と言うのは兜町関係者だ。

「アベノミクスは、経済の上位が潤うことで下位の庶民も潤うトリクルダウンを掲げ、大規模な金融緩和で円安誘導して株価を上げる政策を行ってきた。結果、株価は上昇したが、庶民の賃金には反映されないまま安倍政権は退陣。しかし、その後も金融緩和だけは脈々と続いている。金融緩和の終息はアベノミクスの否定にもつながるから、誰も止めることができない。いわば、現在の円安はアベノミクスの“負の遺産”と言える」

 現在の円安進行を止めるには金融緩和を止めるしかないが、市場関係者たちは黒田総裁が来年4月の任期終了まで緩和を継続するとみている。そうなると秋にはさらなる値上げが…。このまま日本は“アベノミクスの亡霊”にとりつかれることになってしまうのか――。

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