茨城県牛久市でプテラノドンが目撃されていた!? プテラノドンとは中生代白亜紀後期(約1億年前~6600万年前)の翼竜で、特撮映画やアニメ作品などでも多く登場しており、知名度が高い。翼を広げると8メートルにもなるが、約7000万年前には滅びたとされている。そんなプテラノドンのようなものが撮影されていたというから、驚きだ。

 これは“日本のUMAの聖地”ともいわれている茨城県で、2017年9月に目撃・撮影された。写真を見ると、遠方に送電塔の立つ牧歌的な光景だが、空にプテラノドンのようなものが飛んでいる。普通の鳥にしては大きく、また奇妙なとがった頭をしている。翼はまるでコウモリのようで、ツノが生えているかのような頭部は、まさしくプテラノドンそのままのシルエットだ。

 ただ、この写真だと対比物がない。大きさは不明だが、小型のようで翼開長8メートルもなさそうだ。それにしても小型に進化したプテラノドンが、茨城県で生き残っていることなどあり得るのだろうか?

 UMA研究家の中沢健氏は「正直な気持ちを言えば、本当にプテラノドンの生き残りがいてくれたらうれしいと思っています。もしくは目撃が1回だけなので、一時的に茨城にタイムトラベルしてきた“タイムトラベラー・プテラノドン”かと思います」と語る。

 これが事実なら夢のある話だが、一方で夢のない説もある。

「現在はドローンなども一般化して、UMAやUFOと誤認されやすいものが多く飛び交っている時代であることは意識しなければならないですよね。インターネットで検索すれば分かりますが、現代では翼竜型のカイト、ラジコン、ドローンなどが発売されているんですよ。例えば、翼竜型のラジコンで遊んでいた人がいたとして、それを目撃した第三者が『プテラノドンを見た!』と思ってしまう可能性は十分あり得ます」

“牛久のプテラノドン”とは何ともワクワクするネーミングだが、一方でカイト説なども否定できない。では、オカルト評論家の山口敏太郎氏はどう考えるか。

「確かにプテラノドン型のゲイラカイトの可能性はありますね。アメリカで実際に発売されており、遠目でプテラノドンと誤認されたことがあるそうです。プテラノドン型に限らず、鳥やコウモリ型のゲイラカイトやバルーン、ラジコンなども販売されており、風に乗ると、より生物らしい動きを見せるものも存在しています。写真に写っていないところや、目撃者が気付かないほど離れたところに操縦者がいたのではないかとも考えられます」

 しかしこの“牛久のプテラノドン”、目撃されたのはたった1回だけなのだ。ゲイラカイトやラジコンを購入したのだとすれば、普通は何度も飛ばすのではないだろうか? しかも中沢氏が、SNSやテレビ番組などで牛久での巨大な飛行物体の目撃情報を募っても、情報はまったく出てこないという。

 山口氏は「茨城県では、つくば市の地下に日本政府が秘密実験を行っている施設があるという噂があります。都市伝説ではタイムトラベルに関する実験だという話です。牛久から筑波は約10キロ。実験施設のハレーションで、白亜紀にその場所を飛行していたプテラノドンが瞬時にタイムスリップしてきたという可能性があります。ほかにも写真には高圧電線の送電塔が写っていますが、送電塔や電波鉄塔の近くでは時空のゆがみが発生しやすいので、タイムスリップが発生したのかもしれません」と指摘する。

 果たして“牛久のプテラノドン”の正体は…。