イングランド・プレミアリーグのリバプール、ユルゲン・クロップ監督(54)が、フランスの政治家から思わぬ形で責任を問われた。

 28日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝の会場でチケットを持たないリバプールファンが、フランス・パリ郊外のサンドニで行われた試合会場に詰めかけ、偽チケットで入場しようとするなど、試合開始が30分以上遅れる事態が発生した。またフェンスをよじ登って無断侵入を試みるファンへ地元警察は、催涙スプレーを使用したところ、無関係な人まで巻き込んで波紋を広げた。

 そんな中、フランスの内務大臣ジェラルド・ダルマニン氏は「数千人の英国人観客がチケットなしでスタジアムに入場しようとしたのは、クロップ監督にも責任の一端がある。監督が、チケットなしでもフランスに来るようファンに呼びかけたことを思い出してほしい」と訴えた。クラブ側はチケットなしでパリに行かないよう呼びかけたにもかかわらずクロップ監督が発言したことを問題視したわけだ。

 さらに同氏は「レアルファンの方がずっとよく組織されていた。このような問題は、サッカーの世界ではイングランドの特定のクラブにしか存在しない」。スペイン・マドリードで行われた2019年のCL決勝でもリバプールファンが問題を起こしたことも引き合いに出して指摘。現在、原因究明の調査が行われているが、さすがに指揮官の責任は問われないだろう。