英紙「デーリー・メール」が財政破綻するクラブが相次ぐ中国サッカー界の現状を特集し「カネで歴史を買うのは不可能だと証明した」とバッサリ斬り捨てた。

 同紙は中国リーグが金満政策で多くの有名助っ人を集めて世界的な注目を集めながら、わずか数年で崩壊状態に陥っていると指摘。「中国サッカーは華々しく登場したが、華々しく崩壊した。お金だけを使ってサッカーを発展させる政策はうまくいかず、最近急速に衰退した。選手たちは荷物をまとめて母国に帰った。習近平は中国がW杯優勝の栄光を抱いていたが、その夢はお金を入れるプロジェクトとはかけ離れたのだ」と厳しく批判した。

 さらに、シェフィールド・ハラム大学のサッカー財政専門家であるロブ・ウィルソン氏は「中国はお金で150年以上の歴史を買おうとした。しかしそれは不可能だということだけを証明した」と中国サッカー界の金満政策を痛烈に非難した。そして「中国に残ったのは悲惨なシステムだけだ」と今後中国リーグが再生する可能性も低いとの見解を示した。

 中国の関係者から上がる「期待が大きいと失望も大きい。国家体育総局を除いてみんなあきらめている」との声も伝え、同国サッカー界の絶望的な状況を浮き彫りにした。

 迷走する中国サッカー界はどこへ向かうのか。