欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグD組で3連勝と好調なリバプール(イングランド)のユルゲン・クロップ監督(53)は24日、アタランタ(イタリア)戦(25日=日本時間26日)に向けて記者会見し、出場機会が減っている日本代表MF南野拓実(25)の〝処遇〟について言及した。

 2季目のシーズンを迎えている南野は今季加入したポルトガル代表MFディオゴ・ジョッタ(24)らの台頭で10月末以降、出番が減少している。クロップ監督は「フォームを崩しているわけではない。タキ(南野の愛称)はよくトレーニングをしている。ただ、攻撃陣は強いチームだ。神に感謝しないといけないね。他のポジションに比べて多くの問題を抱えていないからメンバーに入るのは難しい」と説明。あくまでチーム内の厳しいポジション争いが原因とした。

 南野は今季初戦となったコミュニティーシールド(8月29日)アーセナル戦で移籍後初ゴールをマーク。リーグカップ3回戦(9月24日)3部リンカーン戦でも2得点を決めるなど、上々のスタートを切った。しかし、先発したCLミッティラント(デンマーク)戦(10月27日)では精彩を欠き、試合後にクロップ監督が酷評。その後の3試合連続で出番がなかったことで信頼を失ったとみられていた。

 クロップ監督は「タキは素晴らしい選手だし、偉大な選手だ。この挑戦に立ち向かうだろうし、間違いなくチャンスはある」とコメント。新型コロナウイルスに感染していた絶対エースのエジプト代表FWモハメド・サラー(28)も復帰する中、南野は再びアピールできるだろうか。