欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝を勝ち上がった4チームによる準決勝の組み合わせは、18日(日本時間19日)にライプチヒ(ドイツ)―パリ・サンジェルマン(フランス)、19日(同20日)にリヨン(フランス)―バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)に決まった。

 一方、CL準々決勝で特に注目を集めたのがバルセロナ(スペイン)だ。Bミュンヘンに2―8という歴史的大敗を喫し、欧州の舞台で8失点はクラブ史上ワーストの屈辱。全世界に醜態をさらしたことで、チームの“解体”が必至な状況になった。

 キケ・セティエン監督(61)とエリック・アビダルSD(40)の解任が決定的となり、絶対的エースのFWリオネル・メッシ(33)の去就も慌ただしくなってきた。

 契約が満了する来夏の退団が指摘される中で、英紙「デーリー・ミラー」は今夏にイングランド・プレミアリーグの強豪マンチェスター・シティーに移籍する可能性を報道。恩師のジョゼップ・グアルディオラ監督(49)が獲得を熱望し、バルサ側も財政再建の必要性から6億3500万ポンド(約885億円)の移籍金の減額を検討しているという。大黒柱のMFジェラール・ピケ(33)も退団の意向を示唆したほか、経営陣もジョゼップ・バルトメウ会長(57)の辞任を求める声がクラブ内外で上がっており、クラブ全体の大粛清となりそうだ。

 チーム外への影響も大きい。有力選手が数多く放出されれば多くの強豪クラブの編成を左右する。さらに「楽天との今後の契約にも影響があるのでは」と大手広告代理店関係者。バルサと楽天は4年総額約260億円のスポンサー契約を結んでいるが、契約は来季まで。もしメッシが退団すれば広告効果は大きく変わり、現経営陣が失脚すると方針も変わる可能性がある。このため両者の関係が続くかは微妙。バルサショックでサッカー界に激震が走っている。