トルコ1部ガラタサライで“飼い殺し”状態に陥った日本代表DF長友佑都(33)のJリーグ復帰は実現するのか。

 イタリア1部ボローニャとの移籍交渉が破談になり、今冬の欧州内移籍に失敗。トルコ紙「フォトマッチ」など複数の現地メディアによると、冬の市場で戦力補強したガラタサライは外国人選手がリーグ規定の14人を上回る16人に達したため、DFクリスチャン・ルインダマ(26)とともに長友を選手登録から外すことを決定したという。

 このままでは今季終了まで公式戦に出場できないため、移籍が可能な欧州外地域に新天地を求めるしかない。そこで2010年以来となるJリーグ復帰が現実味を帯びているが、交渉は簡単に進みそうにない。在京Jクラブ関係者は「長友側は日本代表への影響も考えて出場機会を重視している。でもレギュラーが固まっているところは多いし、そのへんがどうなのか…」と指摘する。

 J各クラブはシーズン開幕に向けて主力メンバーを固める段階に入っており、特に強豪クラブは左サイドバックに有力選手を抱える。このため、長友を受け入れる余裕はなさそうだが、さらに「(長友サイドが)年俸で妥協するつもりはないようなので、チームバランスも考えると難しい」(同関係者)。

 長友の推定年俸は200万ユーロ(約2憶4000万円)で、Jリーグのサイドバックとしては超破格。そんな条件を用意できる資金力のあるクラブに限られる。人気者だけに日本復帰となれば大きな注目を集めそうだが、果たしてどうなるか。