森保ジャパンは「ビッグボス」に惨敗か――。日本代表はカタールW杯アジア最終予選の中国戦(27日)とサウジアラビア戦(2月1日、ともに埼玉)に臨むメンバー23人を発表した。負傷者が続出している状況とはいえ、期待された新戦力の抜てきはなし。話題性に欠けるメンバーに加えて世間の関心はプロ野球や北京五輪に向いており、ピッチ外では〝苦戦必至〟の状況だ。

 森保ジャパンが大きなピンチを迎えている。ピッチ内外で精神的支柱だった主将のDF吉田麻也(サンプドリア)が右太もも裏の負傷のため招集を見送り。さらに今季絶好調だったFW古橋亨梧(セルティック)、MF三笘薫(サンジロワーズ)、DF室屋成(ハノーバー)、DF冨安健洋(アーセナル)など故障者が相次いでいる。

 それでも、国内組合宿では多くの若手や中堅が猛アピールを展開。欧州組でもMF奥川雅也(ビーレフェルト)やDF伊藤洋輝(シュツットガルト)ら新戦力が台頭し、MF中島翔哉(ポルティモネンセ)も復調した姿を見せて招集の期待が高まっていた。

 しかし、フタを開けてみれば抜てきはゼロ…。森保一監督は「チームをつくっていく中で総合的に考えて。あまり変わっていないと思われる方もいらっしゃるかもしれないが」と説明。これまでの序列や実績、連係など様々な面を考慮した結果〝いつメン〟に落ち着いた。この選考で試合がどのような結果になるかはともかく、ピッチ外では苦しい状況に拍車がかかりそうだ。

 民放キー局関係者は「ただでさえ今の代表には分かりやすいスターがいない。フレッシュな顔ぶれがいればまだ話題にもなるけど、それもいない。話題性があまりないから取り上げづらい」と指摘。森保ジャパンは視聴率の低迷などが続いており、代表人気の凋落が懸念されている。森保監督は出場権を獲得するための「ベストメンバー」と豪語するが、選手の発信力も含めて話題性に乏しいことも確か。協会の収入にも直結するだけに死活問題だ。

 W杯出場権獲得を大きく左右する2連戦は、時期の悪さも重なっている。「北京五輪の直前だし、サウジアラビア戦で言えばプロ野球のキャンプインの日でもある。新庄監督の日本ハムなど野球界は話題が豊富だし、どうしてもそちらのほうが注目度が高くなってしまう」(同関係者)

 新型コロナウイルス禍の影響により、今回の国際Aマッチデーは変則開催となった。この時期に異例のW杯予選となる中、スポーツ界では新庄剛志新監督や北京五輪で3連覇の偉業がかかるフィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA)などに関心が集中。世間ではW杯予選の開催自体、あまり知られていない。森保ジャパンには注目度の低さを覆す熱戦を期待したいところだが…。