J1浦和のサポーターが30日の川崎戦(埼スタ)でJリーグの処分に対する抗議とみられる行動を取った。

 3―1で勝利した試合後、ゴール裏の一部サポーターが横断幕を掲げた。「百年構想? 30年目でオワコン興行」「馴れ合いを求めるJリーグから生まれるものとは」「同じ方向を向いた先にある熱狂なきスタジアムがJの理想の姿?」「フットボールに情熱を戻す決断は誰の責務? PRIDEを奪われたサポーターを無視して忖度を続けた結果、失ったものは何?」「悉く世界基準に逆行するリーグからは熱狂も客も消えていく30年目」「公平な処分Jリーグへ心から願う理想の姿」(原文ママ)

 Jリーグは26日に浦和に対して、サポーターによる新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインに違反する行為があったとして、けん責と罰金2000万円の処罰を科すと発表。この日の川崎戦が処分発表後、初の試合だった。浦和サポーターの横断幕に関してはクラブに事前申請することになっているが、禁止されなかったという。

 ただルール違反があって処分されただけに、ネット上には「ルールを守れなかったのは事実。それを正当化するような行為はおかしい」などと否定的な意見も少なくなかった。