Jリーグに大物参戦なし?クラブ関係者が明かす3つの理由

2020年08月19日 06時15分

神戸でプレーするイニエスタ

 ビッグネーム参戦の行方は――。Jリーグでは近年、世界トッププレーヤーの加入が活発化している。今夏に向けても元スペイン代表FWダビド・シルバ(34=マンチェスター・シティー)、同FWファン・マタ(32=マンチェスター・ユナイテッド)ら大物選手の加入が噂されていたが、J各クラブは一転して及び腰。そこには新型コロナウイルスの影響による3つの理由があるという。

 J各クラブはスポーツ動画配信サービス大手の「DAZN」から10年で2100億円という巨額放映権料の配分金を武器に、世界的スター選手を次々に獲得してきた。近年は元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(35=神戸)をはじめ、昨季で現役を引退した同FWダビド・ビジャ氏(38)、同フェルナンドトーレス氏(36)、今夏に名古屋を退団した元ブラジル代表FWジョー(33)らが加入し、日本サッカー界を盛り上げた。昨年も元オランダ代表FWアリエン・ロッベン(36=フローニンゲン)とJクラブが交渉を続けるなど、大物路線は〝継続中〟だ。

 今夏も、スペイン1部レアル・ソシエダード移籍が決まったシルバやマンUと契約を延長したマタらワールドクラスのJリーグ入りがささやかれていた。世界からの注目度も高まり、華やかさは増したが、やはり新型コロナウイルスの影響は大きい。J1クラブの強化担当者は今夏の獲得の動向について「噂では聞いているけど、ほとんどのクラブは資金面で厳しいんじゃないか。収入も減っているのに、これまでのようにはいかない」と指摘する。

 クラブの経営危機も叫ばれる状況下ではサポーターの意向も気になるところだ。「仮に資金が何とかなったとしても、サポーターから〝このご時世に、そんな大金を使っていいのか〟と言われかねない。ファンあってこそのプロスポーツだし、応援されない選手を獲得しても仕方ない。この状況ではなかなか動きづらい」

 さらに状況を難しくしているのは外国人選手が来日するために不可欠なビザの発給だという。同担当者は「外国人の入国は厳しい状況だからね。札幌のブラジル人(FWアンデルソン・ロペス)も一度国に戻ったら、なかなか来日できなかったそうだ。ある外国人選手の家族は帰国中にビザが切れて再申請しても、まったく許可が出ないらしい。こんな状況で新外国人を取ってもビザが出るのか…」とため息交じり。

 28日に迫るJリーグの移籍期限を前に、今夏のビッグネーム参戦はかなり厳しい見通しだ。