Jリーグと日本野球機構(NBP)による新型コロナウイルス対策連絡会議が27日に開かれ、感染防止対策として専門家から〝駅弁NO〟が突き付けられた。

 J1名古屋でDF宮原和也(24)、MF渡辺柊斗(23)、トップチームスタッフの3名が新型コロナウイルスに感染して26日の広島戦(Eスタ)が中止となった際に対応にあたった愛知医科大の三鴨廣繁教授が、今回の件をもとにある提案を行った。

「(感染発覚前の)試合から帰名する際にチームは新幹線で移動していたが、宮原選手の隣に座っていた選手、スタッフがちょっとお腹が空いたとお弁当を食べた。これに名古屋市のほうが『これはちょっと濃厚接触もありえますね』というスタンスを示した。幸い濃厚接触者リストには挙げられなかったが、こういうことを考えると選手、スタッフの移動の際に新幹線、バスの中での食事は可能な限り避けて頂くのが選手、チーム、リーグを守るうえで重要」。

 密接した状態の車内で食事をすれば、マスクを外して呼吸し、食べる際には口を開ける必要がある。さらにそこで会話したり、物がのどに詰まってむせたり咳き込んだりすれば、感染リスクが急激に高まると予想される。そのため食事は乗車前後に済ませるよう強く推奨されたのだ。

 専門家からの提案を受け、Jリーグの村井満チェアマン(60)は「移動中に弁当を食べるのは、マスクを外すということなので、その瞬間に濃厚接触の入口に立ってしまうと改めて認識している。このあたりは即座に徹底していく」と明言。車内で食べるための駅弁は今後禁止となりそうだ。