2季ぶりにJ1に復帰した柏が2011年の“ミラクルV”を再現するキーマンとは――。

 Jリーグプレシーズンマッチのちばぎんカップ(9日)は柏が2―0でJ2千葉に快勝。今季初戦で存在感を見せたのが話題の“怪物ストライカー”だ。前半7分にFWマイケル・オルンガ(25)が電光石火の先制ゴールを右足で決めた。

 オルンガといえば、昨季のJ2最終節となった京都戦で13―1と大勝を収めた際にJリーグ史上最多となる8ゴールをマークして注目をさらった。今年もさっそく抜群の決定力を披露したケニア代表FWは「これからJ1で戦う上で得点力を上げていかないと。極力点を取りたい。また1試合で8点取れたら」とJ1の舞台でも大爆発を“予告”した。

 オルンガが攻撃のエースなら、守備をけん引するのが日本代表DF古賀太陽(21)だ。昨年12月の東アジアE―1選手権でA代表デビューを果たし、東京五輪世代のU―23代表としても活躍中。「チームとして守備がカギになる」とDF陣の奮起が躍進の成否を分けると考える古賀は「年齢とか関係なく、自分が周りに声をかけて引っ張っていきたい」と、若きリーダーとしてチームをまとめる覚悟を決めている。千葉戦でも安定した守備で完封勝利へと導いた。

 柏は9年前にJ2からJ1に復帰した1年目のシーズンで優勝するミラクルを成し遂げたが、攻守の要が活躍すれば、その再現の可能性は十分にありそうだ。