サッカーのアジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場クラブによる決起集会が16日、都内のJFAハウスで開かれた。

 昨季クラブ史上最高位となる2位に躍進し、4年ぶりのACL出場となるFC東京は、元日本代表の石川直宏クラブコミュニケーター(CC=38)が出席。「28日にプレーオフ(相手未定、東京)があるので、良いスタートを切って日本に勢いをつけたい」とまずは本選出場を誓った。

 もちろんその先に見据えるのはアジア王座だが、強力なライバルになるのが豊富な資金力で世界レベルの選手をかき集める中国勢。「FC東京は16強でそれ以上の結果が出ていない。僕自身、12年に広州恒大にアウェーでやられた試合は今でも覚えている。悔しくて、その時の中国紙幣をいまだに持っている」と石川CCは自身のエピソードを交えながら振り返る。FC東京はACLに出場した12年に広州恒大、16年は上海上港といずれも中国勢に決勝トーナメント1回戦で敗れており“リベンジ”の思いが強いというわけだ。

 日本サッカー協会の田嶋幸三会長(62)も「中国など大きなお金を使ってやっているところもあるが、我々は質の高いリーグ、フェアでしっかりした組織を作って勝っていければ」と必勝態勢。2年ぶりの日本勢によるアジア王座奪還を目指し、FC東京のほか横浜、鹿島、神戸の4クラブが頂点を目指す。