【テネシー州ノックスビル発】WWEのロウタッグ王者で〝毒蛇〟ことランディ・オートン(42)が、今月でWWEデビュー20周年を迎えた。
オートンはRKブロの相棒リドルの呼び込みで今週のロウのオープニングに登場。「この20年間はあっという間だった。今ここにいるのはミック・フォーリー、リック・フレアー、トリプルHらのおかげだ」とリドルとハグし感謝を伝えた。
メインではリドル、かつての仲間でAEWから古巣に復帰したコーディ・ローデス、エゼキエルと組んで8人タッグ戦に出陣。セス・ロリンズ、ケビン・オーエンズ、「レッスルマニア・バックラッシュ」(5月8日=日本時間9日、ロードアイランド州プロビデンス)のタッグ王座統一戦で激突するスマックダウンタッグ王者ウーソズ(ジミー&ジェイ)と激突した。試合はオートンの独壇場となり、ジェイ、ロリンズ、オーエンズを次々と解説席に叩きつけ、終盤にはロリンズ、オーエンズ、ジミーを連続RKO葬。最後はコーナー上段から襲い掛かってきたジェイにカウンターで〝神RKO〟を叩き込んで3カウントを奪った。
健在ぶりを見せつけたオートンのキャリアはすさまじい。祖父ボブ・オートン・シニア、父ボブ・オートン・ジュニアの3世代レスラーで、プロレス界きってのサラブレットだ。2002年4月にWWE登場を果たすと、03年にトリプルH、フレアー、バティスタと伝説のユニット「エボリューション」を結成。これが飛躍のきっかけとなり、04年にはWWE史上最年少24歳で世界ヘビー級王者となった。
その後はジ・アンダーテイカーやハルク・ホーガンらレジェントとも抗争を繰り広げ「レジェンド・キラー」の異名をほしいままにした。現在ハリウッドで活躍するジョン・シナは最大のライバルで、何度も激闘を繰り広げてきた。
さらにオートンの名を高めたのが必殺技のRKOとパントキックだ。飛びつき式ダイヤモンドカッターのRKOは一撃必殺の威力があり、カウンターや雪崩式、相手を放り投げて落下したところに決めるなどバリエーションも豊富。走り込んで相手の頭を蹴飛ばすという単純かつ残忍なパントキックは、レスラーだけではなくビンス・マクマホン会長を病院送りにするなど、毒蛇の非道ぶりを際立たせてきた。
一方で、そのクラシカルなレスリングスタイルには「世界屈指」の声が上がるほど評価が高い。正統派として活躍した11年にはクリスチャン、ウェイド・バレットらとハイレベルな名勝負を繰り広げた。〝キング・オブ・ストロングスタイル〟こと中邑真輔(42)も、自身のツイッターにオートンとの2ショット写真を上げて「あなたと同じ世代であることを誇りに思う。おめでとう、ランディ・オートン」と投稿。毒蛇に最大限のリスペクトを示している。
また、WWE世界ヘビー級王座などトップシングル王座を14度獲得した実績があるだけに、バックステージでは同僚や若手の〝コーチ役〟でもあるようだ。ザ・ミズは「オレにメインイベンターになる方法を教えてくれた」、ドリュー・マッキンタイアも「オレをリングの内外で助けてくれたし、オレの試合をステップアップさせてくれた」などと自身のSNSで感謝の念を記した。
ザ・ロックやシナのような派手さはないが、古き良き時代のプロレスラーをほうふつとさせる存在感。オートンの兄貴分でWWE重役のトリプルHは「実際にWWEのトップに到達する者はごくわずかであり、この20年間でもそうだった。私はランディ・オートンがそれを成し遂げたことを見られて光栄だ」と自身のツイッターにつづり、その功績をたたえている。












