【テキサス州ダラス2日(日本時間3日)発】WWEのプロレスの祭典「レッスルマニア38(WM)」(AT&Tスタジアム)初日、中邑真輔(42)はまさかのアクシクデントでスマックダウン(SD)タッグ王座を逃した。

 相棒のリック・ブーグスと組んで難敵ウーソズ(ジミー&ジェイ)の持つ同王座に挑戦。相棒のギターが奏でる「ザ・ライジング・サン」に乗って、黄色とオレンジの新コスチュームに身を包んだ中邑は2019年以来、3度目の出場となる祭典に登場した。

 まずはジミーと対峙し、得意のキック連打から、けいれん式ストンピング、コーナーに乗せた相手にヒザを叩き込んで先制した。だが、スーパーキックを浴びて反撃を許すと、双子の兄弟の連係攻撃につかまった。

 何とか脱出した中邑はブーグスと交代。ブーグスは怪力を発揮して、ジェイを強烈なブレーンバスターで叩きつけた。さらに肩車の体勢で担ぎ、リングインしてきたジミーもジェイの上に載せて持ち上げようとした。しかしさすがに2人は担ぎ上げられず、マットに崩れ落ちた。右脚を痛めたようで、ブーグスはヒザを抱えてもん絶した。

 戦闘不能となった相棒と代わった中邑は孤軍奮闘。1対2の状況で場外のウーソズにプランチャを放つと、ジェイにかかと落とし、スライディングジャーマンだ。さらにたぎって必殺のキンシャサ弾を狙うが、ジミーのスーパーキックを浴びて勢いがストップ。これはカウント2で返したが、ウーソズスプラッシュかから兄弟の1D(合体ネックブリーカー)をくらって、3カウントを聞いた。

 王座奪取に失敗した中邑だが、試合後は場外で動けず救護班に囲まれたブーグスを心配そうに見守った。ブーグスのヒザは重傷で、救護班に抱えられて退場した。長期欠場は確実となる中、軌道に乗ってきた若手との人気コンビはどうなるのか? 〝キング・オブ・ストロングスタイル〟の今後を左右する祭典となりそうだ。