激闘が続いた29日(日本時間30日)のWWE「ロイヤルランブル(RR)」(セントルイス)で最も衝撃を与えたのが、ロンダ・ラウジー(34)の電撃復帰だ。

 柔道の北京五輪女子70キロ級銅メダルで総合格闘技の元UFC女子バンタム王者はハリウッドにも進出し、2018年1月からWWEマットに参戦。ロウ女子王座を獲得するなど大活躍したが、19年4月の祭典「レッスルマニア」でベッキー・リンチに敗れて以降、リングから遠のいていた。

 そうした中で「RR」の30人参加女子RR戦に28番目でサプライズ登場。「ロンダ、ロンダ!」の大声援を受け、最後は〝女王様〟ことスマックダウン(SD)女子王者シャーロット・フレアーを巧みに場外に放り投げ、初優勝を果たした。

 なぜ、ロンダ様はこのタイミングでリングに帰ってきたのか。一夜明けてツイッターを更新。「私はポーの期日を知った日から、産後4か月のロイヤルランブルでWWEに戻ることを決意した。レッスルマニアのためよ、みんな気をつけてね!」と記した。

「ポー」とは昨年9月に出産した長女のこと。ロンダは出産日が判明した時点で、プロレスの祭典「レッスルマニア38」(4月2、3日、テキサス州アーリントン・АT&Tスタジアム)に出場に向けて逆算し、RRでの復帰を決意したという。

 青写真通りRR戦で優勝を果たし、祭典のメイン戦でのタイトル挑戦権をゲット。欠場期間前に敗れたロウ女子王者ベッキーに挑戦するのか、RR戦の最後に対戦したSD女子王者シャーロットと決着をつけるのかはまだ明らかになっていないが、ママとなったロンダ様が祭典の主役に名乗りを上げたことは間違いない。