東京五輪金メダルレスラーはいきなり「看板ブランド」で成功するのか? WWEユニバース(ファン)が熱視線を送っている。

 米WWE恒例のドラフトで、WWE入りした東京五輪レスリング男子フリー125キロ級金メダルのゲイブル・スティーブソン(21=米国)は「ロウ」所属に決定。ロウは1993年1月から28年以上も続く長寿番組で、現地時間の毎週月曜夜に放送されてきたWWEの「看板ブランド」だ。

 いきなりロウに〝抜てき〟されたスティーブソンはツイッターに「マンデー・ナイト・ロウ!!」と投稿。放送開始当時の番組名をツイートし、プロレスファンぶりをアピールした。

 これにはユニバースも「おめでとう!」「ロウ登場が待ちきれない」「ようこうロウへ」「ハイレベルの成功を望みます」「新たなカート・アングルが出てきたな」と好意的な声が多い。

 一方で、プロレスのリングほど経験に左右されるものはないだけに「なんで、いきなり?」「最初は(第3ブランドの)NXTで経験を積むべきだ」「正直、しばらくNXTにいることを望んでいたのに」との意見もあり、ファンの間ではかんかんがくがくとなっている。

 実際、アトランタ五輪レスリング金メダルのカート・アングルも、スティーブソンにとってはミネソタ大の先輩でレスリングの大学王者だったブロック・レスナーも、インディ団体や下部団体で〝修行〟を経てからロウ、スマックダウンでデビューした。

 日本では東京ドームでデビューしたオリンピアンがいたが、プロレスラーとしては天下を取れなかった。スティーブソンは21歳と若い上に、カレッジレスリングは続ける予定で、異色の二刀流に挑戦する。超逸材ではあるにせよ、〝即戦力〟ではないはずだが…。金メダルレスラーの行く末に注目だ。