女子プロレス「スターダム」の〝アイコン〟岩谷麻優(29)が28日の東京・大田区総合体育館大会で宇宙人を退け、SWA世界王座の初防衛に成功した。
 
 同王座は同じ国同士のタイトル戦は認められない特殊ルールが存在するが、国籍不明のフキゲンです★は「宇宙人」という鹿島沙希の主張が通り、今回の対戦が実現した。

 フキゲンから、岩谷は試合開始前のコール時に襲撃される。それでもガウンを着たままドロップキックで反撃。そのまま空中殺法を狙ったが、フキゲンとセコンドの鹿島から集中攻撃を受けた。

 試合中盤には王者が華麗に雪崩式フランケンシュタイナーを炸裂させ、ミサイルキックをお見舞い。ところが、ここから予想以上の反撃に遭う。

 ジャーマンを食らい面食らったところに、フキゲンがまさかのムーンサルトプレスを発射。それでもこれを回避した岩谷がムーンサルトでやり返し3カウントを奪った。

 試合後、岩谷は「フキゲンのことをなめてもないし、簡単に勝てる相手ではないって思ってたけど…。まさかフキゲンのムーンサルトなんて聞いたことないよ! 見たことないよ!」と興奮ぎみに語った。

「麻優の出すムーンサルトより、フキゲンの出すムーンサルトの方がお客さんの心つかんでたから、そこはちょっと悔しいところではあるかなって」と複雑な表情を浮かべつつも「まさかの宇宙人との戦いだったけど、これはこれでアリかなと思います。宇宙人と何回でも戦いたいと思います。またいつでも挑戦を待ってます」と再戦を熱望した。

 グランドスラムを達成し、宇宙まで征服した〝スターダムのアイコン〟に次はどんな挑戦者が現れるのだろうか。