女子プロレス「スターダム」の前ワールド王者・林下詩美(23)が新境地を開拓した。

 春の祭典「シンデレラ・トーナメント」(4月3日、東京・立川ステージガーデンで開幕)1回戦で中野たむと対戦する詩美の代わりに、29日の会見に登場したのは謎のぶりっ子女子だった。

 見た目は詩美はそっくりだが、口調は明らかに別人だ。「私は中野ぅたみです。林下詩美さんは、両国で首が使いものにならなくなったから来れなかったの」とはにかみ、周囲をザワつかせた。

 会見後、たまたまその場に居合わせた詩美を直撃すると、中野ぅたみは自身の化身だという。武藤敬司にとってのグレート・ムタ…みたいなことだろうか。だが、なぜこのタイミングで降臨させたのか。

 そこには再起にかける詩美の決意がある。昨年は赤の王者として団体をけん引し「プロレス大賞」女子プロレス大賞を初受賞。だが、年末に朱里に敗れ王座から陥落。先日は王者・上谷沙弥とのワンダー王座戦で敗れ、先輩超えを許してしまった。

 そこで詩美は「負けが続いている? そうですね。ただ自分が弱くなっているとは思わない。それよりも周りのレベルが上がっているんだと思います。正直、危機感はある。だからシンデレラをきっかけに逆襲を始めたい」と力を込める。

 さらに「去年は赤の王者として強さを押し出してきました。でも、今年はそれとは違う形で存在感を出したい。タッグとかもそうですけど、化身をつくるのもいいんじゃないかと。とにかく、新しい自分を見つけたい」と強調した。

 上谷からは「私が両国でフランケンシュタイナーをして場外に落としたから…。あの時に頭打ったからこんなことになっちゃったんですかね…」と心配されたが、それは杞憂と願いたい。