新世代マットを完全制圧だ。女子プロレス「スターダム」の〝闇の黒虎〟スターライト・キッドが、新イベント「NEW BLOOD 1」(3月11日、東京・品川インターシティホール)へ闘志をむき出しにした。

 同興行は、スターダムのみならず他団体から若手やキャリアの浅い選手が出場。女子プロ界のさらなる活性化とともに、次世代のスター選手発掘を目的として行われる。

 16日の会見でキッドは「今、乗りに乗りまくっているスターライト・キッドが出なきゃ始まらないだろ」と気勢を上げた。ともに出席したのは「ディアナ」のホープ・梅咲遥だ。

 2019年3月にデビューした21歳で、現在はディアナのWWWDタッグ王座を保持。年齢不詳ながら、今年新成人を迎えたキッドにとっては因縁深い相手だ。

 20年12月に初参戦したディアナで梅咲とシングルで対戦したが、15分時間切れ引き分けに終わった。キッドは「今度はスターダムのリングで決着をつけたいな。タッグなんてどう?」とそれぞれパートナーを引き連れての再戦を提案。これに梅咲も「黒い方のキッドさんとは初めて。タッグとはいえ自分がキッドさんを取りにいく勢いでいく」と呼応した。

 あえて一騎討ちでなく、タッグ戦を選んだ理由を黒虎は「ここでまた同じシングル戦をやるより、タッグで当たってその先に何があるのか。ベルト戦線に絡む展開になるかもしれないし、次は新世代とは言わず大きな舞台でやるのもいいんじゃないかな」とにやり。その上で「(この大会は)キャリアが浅い人たちが出ると思うから、差を格段につける試合をしたい。私はもう新世代というよりは若さで出場資格があると思っている。一番ズバ抜けた試合をしたい」と決意を語った。

「今後はもしハイスピードのベルトが欲しいやつがいるならかけてやりたい。女子プロ界全体で競い合って、私がトップに立つのが目標」。新イベントでも主役の座は譲らない。