女子プロレス「スターダム」3日の川崎市とどろきアリーナ大会でハイスピード選手権が行われ、王者のスターライト・キッドが渡辺桃(21)相手にV2を果たした。

 当初はノンタイトル戦での一騎討ちだったが、キッドがこれに異議。同ベルトにまるで興味を示さない渡辺を無理やり挑戦者に仕立てあげ、強引に防衛戦とした。

 試合でも相手の顔を足蹴りし、ロープを使いセコンドと一体となって攻撃するなど悪行ざんまい。しかし逆上した渡辺から顔面にヒザを叩き込まれ、ミドルキックの連発で痛めつけられた。

 キッドは月面水爆で逆襲ののろしを上げたかに思われたが、試合は場外戦に移行。もはや周りの声が聞こえないほどヒートアップした2人は20カウントでもリングに戻れず、両者リングアウトの裁定が下された。

 不本意な形ながら王座を死守したキッドは「そういう荒々しい渡辺桃が見たかったんだよ」と口にし、自身所属の極悪軍団「大江戸隊」入りを打診。すぐに拒否されるも「渡辺との闇にあふれた抗争をつくったのもこのベルトだ。今後もお前を操ってやる」と不気味な笑みを浮かべた。

 またシングルリーグ戦「5★STAR GP」で敗れたコグマから次期挑戦を表明されると「この闇のベルトを通して借りを返してやる。〝クマ狩り〟をしてやるよ」とニヤリ。新たな標的に舌なめずりした。