ノア19日の横浜ラジアントホール大会で、新日本プロレスの小島聡(51)がGHCヘビー級王者の潮崎豪(40)に大胆不敵な宣戦布告を繰り出した。

 小島はサイバーファイトグループに属する4団体合の合同興行「サイバーファイトフェスティバル」(6月12日、さいたまスーパーアリーナ)で潮崎に挑戦する。この日の横浜大会では丸藤正道と組んで潮崎豪、稲葉大樹組とのタッグ戦に出撃した。

 マシンガンチョップからのいっちゃうぞエルボー、さらにDDTを繰り出して王者を攻め立てる。ラリアートの相打ちにも打ち勝った小島だが、終盤には潮崎の左ラリアートでなぎ倒されて劣勢に立たされた。

 それでも稲葉のラリアート2連発に仁王立ち。3発目を狙って走り込んできたところにカウンターのラリアートをさく裂させ、圧巻の3カウントを奪ってみせた。

 試合後のリング上でマイクを握ると「俺が31年間やってきたプロレスを全力で披露して、このウエスタンラリアートで勝ってやる。このウエスタンラリアートしかないんだよ、俺は! お前みたいな器用なレスラーじゃないんだ」と〝一点突破〟を予告。「これだけは最後に言わなくちゃいけない。取っちゃうぞ、バカヤロー!」と絶叫しベルト取りに自信をのぞかせた。

 4日後楽園大会では潮崎から直接ピンフォールを奪うなど絶好調の小島は、これで4月両国大会のノア参戦以降4戦全勝だ。「急に強くなっちまったよ。今の俺はとてつもなく強い。理由は自分で考えろ、潮崎。なんで俺はこんなに強いのか。新日本プロレス、第3世代…いろいろなものが俺の頭の中に入ってるよ。だけど一番俺の頭の中に入ってるもの、それは小島聡、31年のプロレスだ。それをお前にも、ノアファンにも、新日本プロレスファンにも、全世界のプロレスファンに見せてやる」。外敵としてノアに乗り込んできた剛腕が、全盛時を彷彿とさせる勢いを見せつけている。