新日本プロレス21日長岡大会で、棚橋弘至(45)が「G.o.D」(タマ・トンガ、タンガ・ロア、邪道)に救いの手を差し伸べた。

 G.o.Dの3人は13日尼崎大会で極悪軍団「バレットクラブ」から追放され、現在は本隊のIWGPジュニアタッグ王者・田口隆祐、マスター・ワトと共闘している。この日は5人でBCのバッドラック・ファレ、チェーズ・オーエンズ、石森太二、エル・ファンタズモ、外道組と10人タッグ戦で激突。田口がベルト殴打攻撃からファンタズモのCRⅡで3カウントを奪われ、チームは敗戦を喫した。

 なおも試合後のリングではバレットクラブのリンチが続いたが、ここで救出に訪れたのが本隊のエース・棚橋だ。花道を走ってリングインするとバレットクラブ勢は退散。「ゴー・ホーム」と追い返した棚橋は、G.o.Dの3人と握手をかわした。

 試合後のタマは「タナが俺たちを助けに来てくれた。すっげえカッコよかったよな」と感激。邪道も「可能性が広がったな」と呼応した。

 しかし、その一方でロアだけは困惑を隠し切れない。たった一人バックステージに残ると「かつては俺たちもトップに立っていた。そんな俺たちが今ではタナハシに助けられるだって? まだ現実のことと思えなくて、心の整理がつかない。トップから一気に崩れ落ちて、好き放題やられてる。さすがにプライドがズタズタになった。ついこの間まで俺たちがやりたい放題だったのに、タナハシに助けられるまでに落ちぶれたってわけだ。何があってこうなってしまったんだ…あああ!」と、苦悩を告白していた。