右肩負傷で長期欠場中の新日本プロレス・飯伏幸太(39)の復帰が急転延期となった。「旗揚げ記念日」(1日、日本武道館)で約4か月半ぶりの復帰が発表されていたが、直前になってストップがかかった。団体からの発表に飯伏は意味深長な言葉を羅列した。
 
 飯伏は昨年10月のG1優勝決定戦(対オカダ・カズチカ)でフェニックススプラッシュを放った際に負傷。「右肩関節前方脱臼骨折」と「関節唇損傷」で全治2か月と診断され長期欠場していたが、1日の日本武道館大会での復帰とNJCへのエントリーが発表された。

 ところが復帰発表から1週間後の28日、復帰は延期となった。新日本は「当初は順調に回復しており、本人の強い意向もあり、復帰を発表させていただき、リハビリ、トレーニングを継続して参りました。復帰判断に関しては、病院、医事委員会、新日本プロレスと連携して回復状況の確認を行ってきました」とした上で、直前の検査結果を踏まえて協議を重ねた結果、NJCを戦い抜くコンディションには至っていないと判断したと説明した。

 復帰時期に関しては明言されず、完全に白紙に戻ってしまった格好だ。これを受け飯伏は即座にSNSを更新。「皆さんすみません。本当に申し訳なく思います。復帰戦に関して。去年からそうだけど、ただ一つ言いたいこと。言いたくても言えないことだらけ。すべては不本意であると言うことです。本当の仲間は自分だけ!!」と謝罪に加えて意味深長な言葉を並べた。

 今回の復帰発表から延期に至る流れに、複雑な思いがあることだけは確かなようだ。

 ともあれ、ファンが待ち望んでいるのは完全な状態での、飯伏の復帰。長引く負傷に苦しむゴールデンスターに輝きが戻るのはいつになるのか――。