新日本プロレス5日の東京ドーム大会で行われたIWGP・USヘビー級選手権は挑戦者の棚橋弘至(45)がKENTA(40)を撃破し第12代王者に返り咲いた。
反則裁定、場外カウントなしの「ノーDQマッチ」でKENTAと激突した棚橋は、開始のゴングと同時に竹刀で殴り合う。さらにKENTAはアタッシェケース、パイプイス、ドラム缶にラダーとあらゆる凶器をリング下から持ち出し序盤から大荒れの展開となった。
怒りに火がついた棚橋はギターショット、パイプイス上へのスリングブレイドと非情の攻撃を仕掛けていく。だがパイプイス上へのハイフライフローは回避され、逆に大ダメージを負ってしまう。さらにリング上に設置したテーブル上への雪崩式ファルコンアローを浴びて窮地に陥った。
さらに約5メートルのラダーからテーブル上へのフットスタンプを狙われた棚橋だが、これを阻止するとラダーを揺らしてKENTAをリングに落下させる。ドラム間に激突して顔面から流血するKENTAをテーブルに設置すると、自身がラダー上へ一直線。超高角度式のハイフライフローでテーブルごと破壊し、激闘に終止符を打った。
大荒れの一戦を制しベルトを取り戻した棚橋だが、試合後は複雑な心境を吐露。「嬉しいとか、悲しいとか、悔しいとか、何の感情も残ってないです…。ただあるのは虚無感…。むなしいだけ…。なんで俺、プロレスラーになったのかな。プロレスラーである自分を誇りに思いたくて…。ベルトは帰ってきたけど、どこからスタートしていいか分からないです」とつぶやいた。「ああ、藤波さんが好きだったな、武藤さんに憧れたな…。で、今これか…。ああレスリングやらなきゃ。コテコテの60分フルタイムドローのレスリングをやりたいよ」と、最後までこの日の試合と自身の理想とするスタイルとの乖離に苦悩していた。












